平成31年度 大分県高校入試概要から 数学

大分県の教育委員会から

平成31年度 大分県入試概要が発表されていました。

 

3月19日にこのブログで

「大分県高校入試を分析してみた」

https://www.oita-nexta.com/blog/category/exam/

という記事を書いています。

この記事の中で

数学の難易度や、平均点の予測を載せていたのですが、

あっていたのか検証していきます!

 

こんにちは、個別指導ネクスタ 大分明野校三縄です。

 

検証1  平均点は27点程度と予想していたが?

過去5年間(平成26年~平成30年)の数学の平均点は26.4点です。

特に平成30年の入試は難しく平均点は23.8点でした。

今年の数学入試を解いてみて、

証明問題が2問あったりと、出題傾向に若干の変更はあったものの

いわゆる「難問」は少なく、基礎的な知識があれば解ける問題が多い。

全体としては簡単だったと感じました。

で、平均点は27点程度と予測。

結果は

数学平均点 24.7!!

思ったより低い!

過去5年間の平均よりも低い…ハズレかな…

 

検証2 数学が得意な生徒であれば満点もありえるテストと予想したが?

昨年との比較になりますが

平成30年⇒平成31年

満点 0%⇒0.1%(0名⇒5名)

50~59 0.3%⇒1.5%(19名⇒100名)

40~49 5.6%⇒7.9%(376名⇒522名)

といった形でした。

40点以上取れた生徒が

5.9%⇒9.5%

人数にして

395名⇒627名

約1.6倍に増えています。

50点以上の生徒が4%くらいいるのでは?

という予測はさすがに盛りすぎていましたが、

数学が得意な生徒にとっては解きやすい問題だったという部分で

予想通りといってよいのではないのでしょうか?

 

 

 

平成30年 数学が得意な生徒でも40点を越えるのは困難
     数学が得意な生徒には不利だった。

平成31年 平均点はこそ低かったが、
     数学が得意な生徒にとっては、
     点差をつけることが出来る、報われるテストだった。

 

来年もこんな入試だといいなぁ

本気で数学50点以上を目指す!

をコンセプトとしている

数学専門塾Next Stageとしては

非常に良い傾向だと思います。

 

小問ごとの正答率がまだわかりませんが、

わかったらさらに細かく見て生きたいと思います。

大分県高校入試 数学を分析してみた

大分県の高校入試は、例年数学が難しいのですが、
今年の入試はどうだったのでしょうか?

大分県の高校入試は1科目60点、試験時間50分。
数学は大問6構成であることも含めて変更はなし。
例年平均点は25点前後。昨年は23.8点と特に難しかった。

さて、今年は?

こんにちは、個別指導NEXTA(ネクスタ)大分明野校 三縄です。

 

大問ごとの印象を書いていきたいと思います。

【1】小問集合(22点)
   難易度……素直な問題が多い。やや易しい。

例年 1問~2問 ちょっとひねった問題があるのですが、
素直な問題ばかりでした。作図も含めて満点が続出?

 

【2】関数(8点)
   難易度……普通。例年並み。

(1)(2)は比例定数・座標をもとめる定番の問題。
絶対に落とせない。

(3)が等積変形の問題だと気が付くことができるかが肝。
簡単ではないが、上野・舞鶴を受験するなら必須。

 

【3】関数(8点)
   難易度……普通。例年並み。

身の回りの事象を用いた関数の問題。
(1)(2)はそれほど難しくはない。確実に点数を取りたい。

(3)は「問題文の意味をしっかりとれるか?」の段階で
脱落する生徒も多いか。
面積比=相似比の2乗であることが理解できているかも重要。

 

【4】標本調査(7点)
   難易度……新傾向。簡単ではあるが戸惑った生徒も多いか?

標本調査は中学3年生の一番最後に学習する単元。
比・割合が分かっていれば、極論小学生でも解ける。

全部で3問。
(1)(2)①は中学1年生でも解答可能。
(2)②も連立方程式の計算(中2の1学期に学習)
ができれば解答可能。

決して難しくはないのだが、
①割合の正確な理解が求められること。
②(1)を間違うと全滅が確定すること。
から正解率はそれほど高くないか?

上野・舞鶴など上位校を受験する生徒はここで落とすと痛い。

 

【5】空間図形(8点)
   難易度……例年と比べるとかなり簡単。

(1)(2)は簡単な三平方の定理・四角錐の体積の問題。
正解率も高いと思われる。

(3)①は体積比=相似比の3乗を使えれば瞬殺。

(3)②は球の中心をOとしたとき、OCが半径になることに
気が付くことができるかどうかの勝負。
決して難しくはないが正解率はそれほど高くないと思われる。

【6】平面図形(7点)
   難易度……普通。例年と比べるとかなり簡単。

   例年と比べるとかなり簡単ではあったが、証明問題が2問あったので
   戸惑った生徒が多かったかもしれない。
   しかも、2問とも単純な合同・相似の問題ではないあたりがいやらしい。

(1)中点連結定理で瞬殺。1:2の相似でももちろん解ける。

(2)①中点連結定理を用いた証明。
中点連結定理を学習する際の定番の問題ではある。
中点連結定理学習時に必ず一度は解く問題。

とはいえ、忘れていて1から考えるとなると難問。
平行四辺形になるための5つの条件等、学習漏れがあるとつらい。

(2)②こちらも中点連結定理を用いた証明。①とほぼ同じ考え方。
①が解けなかった生徒は無理。

 

【総合】
   難易度……簡単。

昨年が異常だった反動でしょうね。
平均点は27点前後という印象。

また、昨年は51点以上の生徒が0.3%でしたが、
今年は4%くらい(もっとか?)いるのではないかという印象。
数学が得意な生徒であれば満点もありえる入試でした。